活躍するお結びの国に生まれた二刀流の選手

2025/10/28ドジャース、活躍するお結びの国に生まれた二刀流の選手。
2025/10/28ドジャース、活躍するお結びの国に生まれた二刀流の選手。

 

今日はデイサービスのテレビで、

大谷翔平選手率いるロサンゼルス・ドジャースの試合が映し出され、

利用者の皆さんが歓声をあげながら、

体操や軽い運動に励んでいる光景がとても印象的だった。

 

日本の岩手県大船渡市生まれの大谷選手は、

投げて打って走る“二刀流”としてメジャーリーグを沸かせ、

その才能にふさわしい史上最高級の契約まで勝ち取っている。

試合では、豪快な一発とともに、足を使った走塁や守備にも顔を出し、

老若男女がそのパワーと躍動感に心を打たれていた。

利用者のお一人が

「彼は一生使い切れないお金を稼いだね」とにこやかに話されていたが、

その言葉が私にはぐっと胸に刺さった。

プロスポーツ選手として巨額の収入を得る姿は道を極めた象徴だ。

私が働く介護の現場では、金銭や華やかさとは別の

「日々の積み重ね」「ここに居る一人ひとりへの丁寧なケア」が、

静かに、しかし確実に価値を生んでいる。

大谷選手のように特別な才能を持つ人はほんの一握りだ。

でも、毎日デイサービスで笑顔を交わし、

体を動かし、連帯感を育む仕事の中にも、

“誰かのために尽くす”という意味では同じ土台があると感じる。

スポーツの試合という非日常の瞬間が、こうした現場に彩りを添え、

皆さんの身体と心を動かすきっかけになること。

今この時間、この輪のなかにいることの尊さを改めて噛みしめた。

大谷選手の活躍を眺めながら、私は“誰かの歓声を生む存在”になること。

それは必ずしもホームランを打つことではなく、

明日また誰かの笑顔に寄り添うこと――そんな小さな挑戦を、

今日もこの場で積み重ねていきたい。