【コラム】優しかったあの人が、最近怒りっぽくなったのはなぜ?

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勉強会 技がひとつに 結びつき 知恵のかがやき 未来を照らす

 

「昔はとても優しくて、気を遣ってくれる人だったのに…最近、些細なことで怒り出すことが増えた。」

そんな変化に、戸惑いや寂しさを感じることはありませんか?
以前とはまるで別人のように、すぐに噛み付くような言い方をされたり、暴言を吐かれたりすることもあるかもしれません。

私自身、認知症に関する研修を受けた際に、こうした「感情の起伏の激しさ」「暴言」といった行動が、認知症の症状の一つであることを知りました。

認知症の初期段階では、「自分の思うようにできない」もどかしさや、「うまく言葉が出ない」「何かがおかしい」という不安から、本人が強いストレスを感じています。その結果として、怒りっぽくなったり、他人を攻撃するような言動につながることがあるのです。

決して、「性格が変わった」わけではなく、認知機能の低下により、自分を守るための「防衛反応」として表れているのかもしれません。

もし、最近身近な方にそのような変化が見られるなら、それは「心のSOS」かもしれません。
ひとりで悩まず、医療機関や地域の相談窓口などに一度相談してみることをおすすめします。

大切なのは、「変わってしまった」ことに悲しむよりも、今のその人を理解しようとすること。
その姿勢が、きっと支える力になるはずです。